2020年04月06日

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2192
ナイス数:183


期待は肩透かし、されど期待していなかったものが意外と面白かったり。
それもまたなかなか面白い。



落日落日感想
社会派の大作。事実を拾い集めて真実を探るノンフィクション風のフィクション。前半は3家族(の子どもたち)の話が個別に語られるので展開が遅く感じられる。この前半から中盤の伏線が回収され、3つの話が収束して1つの真実にたどり着く展開は著者の筆力の高さも加わり非常に読み応えが有る。しかし、あくまでもドキュメント風に話が進むため当事者たちの本当の気持ちは推測するしかないのがもどかしい。話は面白いんだけど、読後感が小説ではなくノンフィクションのそれなのが私の好みでは無かった。 

読了日:03月02日 著者:湊 かなえ

伝説のエンドーくん伝説のエンドーくん感想
児童書に分類されるものですが、大人が読んでも十分な手応えをもった一冊です。中学校が舞台なのですが、先生の視点で語られる先生たちの物語、仕事に悩む社会人の話です。ぐるっと一周してから、最後がエンドーくん本人の話。なんかね泣ける話なんですよ、これが。 誰かの救いになる、しかもさりげなく助けてあげられるって、素敵だな。 単行本で読んだのだけど、文庫版には書き下ろしの後日譚が収められているらしい。これも読まねばならんな。

読了日:03月06日 著者:まはら 三桃

北緯40度線探険隊 (1977年)北緯40度線探険隊 (1977年)感想
約30年前に読んでみたいと思いながらも、今日まで読めずにいた一冊。北緯40度線の地をおもしろ可笑しくバイクで旅する話を期待していたのですが、ページを捲ると想像とは違うものが描かれていました。北緯40度線を走る話は全体の1/5程度、バイクに乗る話を全部足しても1/3程度というイメージ。あとは、ひたすら自分語りをしている。「旅々オートバイ」もそうだけど「筆者の心情は描くが旅の情景は描かない」のが作法なのか?兎に角、全然楽しそうではない。そして最後の意味不明さ。総じて「なんだかよくわからない」本でした。

読了日:03月15日 著者:坂本 正治

イマジン?イマジン?感想
有川節全開な話。制作会社の若者が過去の有川作品(と容易に推測できるもの)を映像化することを描く物語。「空飛ぶ広報室」「植物物語」「図書館戦争」を読みかつ観た上で読むべき。その上で本書は自分の経験を自身の小説テンプレートに落とし込んだとしか感じられなかった。新しさを感じなかった。定番が悪いわけじゃなく、素直に泣ける話も嫌いじゃないんだけど... エッセイでしつこく主張していたことが、小説中にも書かれていたのは、ちょっとくどい。あと、超魅力的なヒロイン喜屋武七海が前半2話で早々に退場するのは残念すぎる。
読了日:03月19日 著者:有川 ひろ

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)感想
久々の小市民シリーズは少し軽めの短編集。どんな話だったのか、すっかり忘れていましたが、本編はもっと毒が強かったような… 小山内さんはもっと怖かったように思うのだけど、本書ではひたすら可愛い。特にあげぱんの話での可愛さはたまらない。
それでも、チーズケーキの話では十分に恐ろしい。敵にまわしたくないというより、関わりたくないくらいである。
そんな登場人物の魅力に加えて、日常の謎も楽しめて、さくっと読めた良作でした。冬期が出る前に最初から復習しておくかな?
読了日:03月23日 著者:米澤 穂信

書店ガール 7 旅立ち (PHP文芸文庫)書店ガール 7 旅立ち (PHP文芸文庫)感想
シリーズ最終巻。一巻目を彷彿させる、書店の閉店話が後半のメイン。前半のビブリオ話は面白くはあるけど、書店ガールの話としては場違いに思えた。
基本は理子の話なんだけど、つまみ食い的に他のヒロインも拾っているので、読みづらく感じた。主人公が多すぎる。
最終巻ということで、各ヒロインファンへのサービスということかな。

読了日:03月30日 著者:碧野 圭

天龍院亜希子の日記天龍院亜希子の日記感想
新作の「金木犀とメテオラ」を衝動的に手に取ったのですが、なぜかデビュー作の本書を先に読んでしまいました。
タイトルのインパクトが大きかったせいかな? 現代に生きる若者、きっと等身大の姿、を淡々と描いたもの。特に盛り上がりも無い感じなのに、読み飽きさせないという物語の紡ぎ方が素晴らしい。その一方、若者を描くための手法だと思うのだけれど、クセのある文体(口語的、スラング的)は、好みではないのだけど、それを差し引いても楽しめた一冊。
蛇足ながら天龍院亜希子は主人公でも何でもありません。
読了日:03月30日 著者:安壇 美緒


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posted by Masahiro.H at 11:58| Comment(0) | 読書 | 更新情報をチェックする
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