2018年11月06日

10月の読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3141
ナイス数:153


アンソロジーの個別感想は当該記事のコメント欄に記しました。




夏空白花夏空白花感想
主人公である挫折した過去をもつ元球児の新聞記者、神住という男の成長譚として読めばなんとなく納得できる。全体を中等野球復活の話と捉えると話が曖昧でよくわからなくなる。その理由はアメリカが納得したその理由が響いてこないから。 プロ(職業野球)で良いじゃないの?ということに対する答。たかが学生が地元を背負って(そして野球人生が終わるくらいの無理をして)戦う、楽しむではなく戦う、そのことへの問題提起がされているのに納得できる答が読み取れなかった。米軍との交流試合がなんとなく蛇足っぽく思えるのも好みではない一因。

読了日:10月01日 著者:須賀 しのぶ

桜風堂ものがたり桜風堂ものがたり感想
続編を契機に手元に温存していたサイン本を(積読本)をついに紐解く。いつもの村山ファンタジーを想像していましたが、本作は現実より。ネットも効果的に使われていて、今の日本を舞台に温かい心揺さぶる、そして本好きなら胸が苦しくなる、そんなお伽噺でした。登場人物(特に書店員さんたち)が超人だらけなので、話の展開はご都合主義の少年誌漫画的な最強チームによる一点突破。 読み終わると、前に進むこと、ここに居ることに対する勇気を少しだけもらえる。かな?
読了日:10月06日 著者:村山 早紀

星をつなぐ手 桜風堂ものがたり星をつなぐ手 桜風堂ものがたり感想
桜風堂の続編。前作を先に読まないと損。これでもかという超人軍団の助けを得て、控え目で心優しく孤独な青年が救われ、大成功を収めるお伽噺。
超人軍団の青年=一整への熱い思い、本への愛に感情移入できたなら泣ける良作。現実味が無いなと醒めて見てしまうと駄作。私は前者。こういう優しい話には弱いんです。クライマックスへの一気呵成の流れが好き。前作よりこちら。そして続きはないという作者の意見には賛成。これ以上続けるなら、現実を描かざるを得ない気がするから。 最後に、私は苑絵より渚砂派です。 ところで猫は何だったんだろ?
読了日:10月06日 著者:村山 早紀

本をめぐる物語  小説よ、永遠に (角川文庫)本をめぐる物語 小説よ、永遠に (角川文庫)感想
全体にSF色が強い。(Science Fictionだけでなく、Sukosi Fushigiも含めて)
このテーマであれば、もう少し叙情的な話の方が好み。
神永学、椰月美智子、海猫沢めろん、佐藤友哉、千早茜、藤谷治 の6氏が初読み。
椰月美智子、千早茜は他の作品も読んでみたい。
読了日:10月12日 著者:神永 学,加藤 千恵,島本 理生,椰月 美智子,海猫沢 めろん,佐藤 友哉,千早 茜,藤谷 治

ブロードキャストブロードキャスト感想
挫折した高校生男子が新しい夢に向かってもう一度歩みだすという爽やかな青春小説。これを湊かなえが書いたというのが一番の驚き。しかし皆さん才能に富んでいて羨ましい。どちらかと言うと事実を淡々と描いていく感じで、心の揺らぎとかはあまり深く掘られていないように思えた。 最終的に陸上ではなく放送を選ぶことにしたところでの葛藤があまり感じられなかったのが残念かな。
読了日:10月13日 著者:湊 かなえ

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV感想
安定の愛すべきマンネリ。タイトル見れば読まなくても済む内容なのに読まずにいられない。(笑) ネット、SNS、そろそろどうにかしないと人間がおかしくなってしまう。「いいね」や「既読」なんか必死でもらわねばならない、付けなければならないものでは無いんだよ。現実(リアル)が本業、ネットは副業だよ。
読了日:10月14日 著者:石田 衣良

下町ロケット ゴースト下町ロケット ゴースト感想
期待が高すぎたのか?全くもって面白くなかった。技術開発よりも知財闘争の話が主軸であり、それも騙したの盗んだのという薄汚いもの。プロジェクトXやメタルカラー的な匂いが感じられない。登場人物たちも「こう動くんだろうな」という期待を裏切ること無く淡々と話が進むだけだった。本作は単なる伏線で「ヤタガラス」を読んでこそ初めて評価できるのかもしれないな。と、期待して次っ。
読了日:10月20日 著者:池井戸 潤

小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ)小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ)感想
前作は大好きなのですが、話の決着はついたと感じていたので続編に少し違和感。冒頭登場する陰気優柔不断女子高生にも何だか馴染めなかった。成功した作品の続編は難しい。海賊版やベストセラーへの主張は作者の姿が見え隠れして美しくないかな? 物語に人の心は動かされるけれど、現実を変える力が有るほどだとも思えない、などと思う。私にとって、物語は現実逃避という側面もあるわけだから、心動かされてもそれは現実には持って帰られないものだ。方やラノベだけど「冴えカノ」の創作論とも比べてみるとその違いが面白い。物語は誰のため?
読了日:10月26日 著者:相沢 沙呼

小説の神様 あなたを読む物語(下) (講談社タイガ)小説の神様 あなたを読む物語(下) (講談社タイガ)感想
本読みの琴線に触れる多くの問題提起を投げかけてくる作品なのだけど、最後の答が少し強引で安直に感じられる……私にとっては説得力が無いものだったのが残念。誰もが望む答を描けるとも思えず、難しいな。ただ、一也の抱えるものは解決しているわけでもなく、ここで終わって良い話だとは思えないので、続編を期待します。
あと、小余綾詩凪がチョロすぎるのは、一也の書いた本が好きというのが根底にあるからなんだろうなあ。
読了日:10月27日 著者:相沢 沙呼

本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)本をめぐる物語 一冊の扉 (角川文庫)感想
好きな作家がそろっているお得なアンソロジーでした。
が、尺が足りてないと感じられる作品が多い。この薄い文庫に8編は盛り過ぎではなかろうか? 

初読みは、朱野帰子、沢木まひろ の2氏のみ。
両氏とも、縁があればまた手にとってみたい作家です。

読了日:10月29日 著者:中田 永一,宮下 奈都,原田 マハ,小手鞠 るい,朱野 帰子,沢木 まひろ,小路 幸也,宮木 あや子


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posted by Masahiro.H at 23:25| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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