2018年09月06日

8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2607
ナイス数:157



夏らしく...無いな。(笑)

ぼくときみの半径にだけ届く魔法ぼくときみの半径にだけ届く魔法感想
難病ものであり、タイトル通り「ぼくときみの半径だけ」の話であり、甘々の超恥ずかしいラブストーリー。難病ものなんだけど、名実ともにハッピーエンドというのが一番意外だった点かな。 綺麗なシーンをスライドショーのような感覚で鑑賞すると楽しめる本です。物語の筋立てなどに疑問を抱いたら負けです。現代日本の話ではなく、ファンタジーなんだと割り切って楽しむべき本です。 星、観に行きたいな。
読了日:08月02日 著者:七月 隆文

マツリカ・マトリョシカマツリカ・マトリョシカ感想
今回は長編、中盤は主要メンバーが順に密室の謎解きを披露する推理合戦で、これが本格的(論理的)で面白い。
この構成のため、廃墟の妖艶なる主マツリカさんの登場は少ない。でも、最後に全部持っていってちゃうし、デレがのぞいてゾクゾクするので、存在感は卓越している。
推理の鍵は、スカートのプリーツとブラウスの胸ポケット。って、どんだけフェチやねん。
久しぶりすぎて前作の登場人物、高梨くんや松本さんのことをすっかり忘れてしまっていて、此れ誰?だったのが残念。ついでにマツリカさんの太もも成分に乏しかったのも大残念。

読了日:08月03日 著者:相沢 沙呼

デートクレンジングデートクレンジング感想
違った立場(職)にある女性同士の友情と、女性の社会的な問題、キャリア・結婚・妊娠・自己実現などを描いた現代的な本。
なんだか教科書的、ステレオタイプ的に思えて、感情移入できないのだけど、それは私が男だからって言うのもあるのかな?
少女アイドルの描写も魅力を感じさせるものではないので、最後のツアーなんかもピントがずれてるような気持ち悪さがある。
読後は「で?」って感じであった。

読了日:08月08日 著者:柚木 麻子

星空の16進数星空の16進数感想
縦の糸は対人コミュニケーション。空気を読めないがため高校に居場所がなくなり退学したグラフィックデザイナー(見習い?)のヒロイン藍葉。話を転がす役どころが、心理操作までも自在の会話術に長けた女探偵のみどり。
藍葉が子供の頃に攫われた誘拐事件の真相を探りつつ、みどりや他の人を通じて人間性を取り戻していく話。母親の思いにようやく気づくところはゾクッとする。
16進数はカラーコードのこと。
作中随所に散りばめられた色にまつわる物語が素敵で、なかでも同じ色をカラーコードと和名で呼び合うラストシーンは最高に美しい。

読了日:08月11日 著者:逸木 裕

少女は夜を綴らない少女は夜を綴らない感想
加害恐怖という強迫性障害を抱えた理子は、衝動を抑え治癒するために夜の日記として身近な人の殺人計画を綴っていた。
この一行から想像出来る通りの、中二病的とも言える思春期の不安定さ・脆さが1つのテーマ。
自分の掲げる正義、身内の犯罪、すぐ近くで起こる殺人。妄想感でいっぱいの不穏な話である。
読んでいて、辻村深月の「オーダーメイド殺人クラブ」を少し思い出した。
最悪の結末に至らなくって良かった。というのが、読後感。

読了日:08月19日 著者:逸木 裕

さらさら流るさらさら流る感想
好きな作者だったんだけど、デートクレンジングに続いてハズレを引いた感じ。
現代の社会問題を拾って、センセーショナルなトピックスをつまらない物語に仕上げるのが流行りなのだろうか?
結局、リベンジポルノの被害者である菫を能天気で楽観的なお嬢様なんだって感じてしまう。
重くするならもっと掘り下げて欲しいし、軽くするならもっとわかりやすく立ち直って欲しい。
登場人物すべてにおいて、なんだか良くわからんのも、読みづらさの一因。

読了日:08月23日 著者:柚木 麻子

つぼみつぼみ感想
短編集。華道がテーマの連作短編と思って読み進めていたら、途中からお華は出てこなくなりました。
スコーレNo.4のスピンオフらしいが、今ひとつピンとこない。覚えていない。
少し抑え気味の、優しく心に届く透明で温かい旋律が心地よい。やはり宮下奈都さんの文章、大好きだ。
人生の物語が本格的に始ろうとする直前の一瞬を切り取って描いたような作品集なので「つぼみ」とは言い得て妙。良いタイトル。
素敵な人と人の出会いの物語でした。

読了日:08月26日 著者:宮下 奈都

風味さんのカメラ日和 (文春文庫)風味さんのカメラ日和 (文春文庫)感想
ライトミステリー。 カメラ教室(無料)に通う生徒の抱える問題を写真を切り口に謎解きする小粒な逸品。
それにしても、作者の柴田よしきさんは守備範囲が広い。 感服する。
そして、重い・軽いや好き嫌いはあるけど、どれも上手い。 基本的に大外しはしない安心のブランド。
私にとっては、家の近所にあると長く付き合えて重宝する定食屋のようなイメージです。
とは言え、「RIKOシリーズ」や「少女達のいた街」の作者でもあるわけで... やっぱ多芸だ。

読了日:08月31日 著者:柴田 よしき

「いじめ」をめぐる物語「いじめ」をめぐる物語感想
5人の作者による「いじめ」を主題にしたアンソロジー。
越谷オサムと辻村深月は大好きだし、荻原浩はハズレ無く面白い、,小田雅久仁と中島さなえは初読。
初読の良いきっかけになるので、アンソロジーは好き。
「いじめ」を描いて、基本的に救いのない話なので、読後感は重い。ずんと響く。
小田雅久仁さんの「明滅」が一番重かった。後悔しか無い、そんな重さ。
唯一最後に明かりのある、萩原浩「サークルゲーム」を最後にして欲しかったかも。
辻村、中島の両女性は、一方から見ただけではわからない、他方からの真実というのがエグい。

読了日:08月31日 著者:荻原浩,小田雅久仁,越谷オサム,辻村深月,中島さなえ


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posted by Masahiro.H at 07:16| Comment(0) | 読書 | 更新情報をチェックする
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