2015年04月06日

2015年3月の読書メーター

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2497ページ
ナイス数:310ナイス


今月のイチオシは「神さまたちの遊ぶ庭」。
これ一択です!



風のベーコンサンド 高原カフェ日誌風のベーコンサンド 高原カフェ日誌感想
虐待する夫や都会の生活から逃げて地方都市の高原ペンションでカフェを開業した女性の物語。色々とあるんだけど成功譚であり、田舎礼賛のファンタジーである。 田舎の閉じられたコミュニティに簡単に馴染んでいるし、経営もなんだか破綻せずに済み、人間関係も綺麗に精算されていく。つまり何もかもが上手く行きすぎで違和感をおぼえる。「こんな都合の良い話は無い」と言う思いが頭の片隅から離れなないので読みづらかった。「あおぞらベーカリー」や「小枝」の物語で少し苦味は加わっているけれど、全体に甘すぎて物語に入れなかった。 
読了日:3月9日 著者:柴田よしき

GOSICK BLUEGOSICK BLUE感想
REDの前日譚。内容的なものも含めて番外編的な感じがする。(この"色"シリーズ自体が番外編なのか?) 相変わらずの久城の一途で優しくて間抜けな男らしさと、ヴィクトリカのいばりんぼうであまえんぼうな姿が微笑ましい。本編の最後を読了済なので単に微笑ましいだけでなく涙溢れるような感じもあるんだけど... 世界の不可解さを解き明かすという観点、つまりミステリ的な側面はイマイチでした。今後、このシリーズはどういう話になっていくのだろうか。旧本編に対する蛇足に終わらないことを祈るのみです。
読了日:3月11日 著者:桜庭一樹

異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵 (集英社オレンジ文庫)異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵 (集英社オレンジ文庫)感想
シリーズ二作目。キャラクター設定(能力や背景=過去)だけで読ませてくれた一作目だっただけに、なかなか難しい続編であったように思う。つまり、なんだか面白みにかけるというか、二作目にして飽きてきた。そして苛々する。 ヒロイン千景は言うにおよばず、他の登場人物たちも、みな精神年齢が低いせいだ。彼らの成長がどう描かれるのかという一点のみが興味をひかれるところである。図像学というニッチなテーマを扱っているせいでミステリとしての面白さにも限界があると思うし、シリーズ続編を読むべきか悩ましい。
読了日:3月12日 著者:谷瑞恵

陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)感想
単行本で2回ほど読んでいたのですが、文庫を購入して再読。 期待はずれだった「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の口直しにさらりと読了。ご馳走様でした。http://bookmeter.com/cmt/13729982 やっぱハッピーエンドだな。
読了日:3月15日 著者:越谷オサム

チア男子!!チア男子!!感想
デビュー2作目。正直、今より下手で粗い。でも勢いがある。そして当時の作者にとって「等身大の自分」に近いからか描写に魅力がある。自身の経験(応援団やダンス)も活きているのだろう。そう思うと、この本は彼ならではのもの。当時の彼にしか書けない貴重な一冊なのかもしれない。 個人的には人物の内面、特にハルの気持ちに深く踏み込んであるほうが好みではある。ノートの内容にももっとページを割いて欲しかった。でも本書の特徴であるテンポの良さ、短文をつなげた歯切れよく心地良い表現が損なわれるのも嫌だから難しいところではある。
読了日:3月20日 著者:朝井リョウ

私の命はあなたの命より軽い私の命はあなたの命より軽い感想
出産のため戻った実家に漂う不穏な空気。両親と妹が隠す何か…その真相が少しずつ解かれていく。この事実が小出しにされるから、より不安が煽られる。最後もまた明言を避けて匂わすだけなのが後味悪くって素敵だ。表の主題は「命の重さの差」。裏の主題は「他人のことを考えず自分勝手に振る舞う者達が集うことで生じた悲劇」。皆がほんの少しだけ他人を思い考えてさえいれば、どこかでこの連鎖は止まったはずだろう。起きてしまった事実を嘘で塗りつぶしても消せはしない。事実を認めて最善の対処を考えるべきだ。と、言うは易し行うは難しだ。
読了日:3月23日 著者:近藤史恵

女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)感想
小学生の、子供ゆえの残酷さを学内カーストとして描いた第一章は面白かった。引きこまれて読み進めるのに十分な出来。上手いと思う。 第二章は描写不足で今ひとつピンとこない。本書の構成上説明描写は限られるのに詰め込みすぎたせいか?  第三章。やはりそういうことかと納得の叙述トリック。でも真相が明らかになってなお第二章の必要性は感じられない、二章=小手先のミスリードは無いほうが良かった。などと言うと怒られるか? トリック的には内容も描写も「消失グラデーション」にも劣る出来だと思う。素材は良いだけに残念だ。
読了日:3月25日 著者:降田天

神さまたちの遊ぶ庭神さまたちの遊ぶ庭感想
この本は北海道を愛する移住希望症候群患者には猛毒、劇薬。危険である。そんな本書の内容は、北海道を愛する夫の我儘で移住……山村留学した一年を綴った随筆。山村留学と言ってもそこらの田舎の里山という次元じゃない。恐れ多くもカムイミンタラ、神々の遊ぶ庭。その奥深くトムラウシ村である。面白く無い訳がない。著者のエッセイ文も軽妙洒脱で歯切れよくその面白さに拍車をかける。 かつて私自身が見たあの北海道の山、若い頃はバイクで、最近では車で、北海道を旅した思い出とともに一気読み。読み終わるのが勿体無い一冊であった。 
読了日:3月27日 著者:宮下奈都


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posted by Masahiro.H at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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